超高齢化社会に直面する日本で健康寿命の延伸などを進めるため、データヘルス改革が進められています。一方で、AIなどの情報通信技術、ゲノム解析技術の進歩は目覚ましく、現状は新たな技術をより質の高い医療・介護サービスに繋げることが求められています。

弊社は、臨床データ、レセプトデータ、介護データ、調剤データ、DPCデータ、政府統計などの情報をAIの活用を通して発症から悪化にいたる過程を解析し、生活習慣病をはじめとする慢性期疾患の予防や治療改善に資する研究を行います。生活習慣病は性別・年齢・BMI・服薬状況など多くの要因が複雑に絡まって悪化していきますが、この研究によって各因子の相互の影響が判明します。このことは、患者のおかれた状況によって、予後が推測できることを意味します。このため、医療現場や保健指導の現場において、患者等を指導する上で、有効なツールとなることが期待されます。

昨今の製薬業界はバイオベンチャーやアカデミーの成功率の高いシーズやそれを持つベンチャー企業の買収が戦略の主たる潮流になり、老舗企業を凌駕する勢いです。旧来の創薬のビジネスモデルが大きく変化しシーズの期待値を評価し、それを高めることが重要なビジネスチャンスになっています。弊社は診療データを活用した共同研究を通じてバイオベンチャーのシーズ成功率を高めて高い成功確率の投資事業を進めて行きます。

弊社の取り組みには、医療分野の研究・医療制度や保健制度・AIなどのICT・病院や健診施設などの医療機関の経営・資金調達や投資事業・企業経営といった多くの経験が必要となります。弊社は設立間もないベンチャー企業ですが、こうした知識を持つ専門家がその経験知を集結して協力して事業を進めます。